メディアを賑わせる副業ブーム。転職を繰り返し、給与を上げていくこともさることながら、本業で安定しつつ副次的な収入を得ることは理想とも言えるでしょう。
まず、そもそも副業は「個人で稼ぐ力を得る」という点で非常に活きてきます。今後、人生100年時代を生き抜く上で、2000万円ではなく1億円ぐらいのお金が必要になってくることがわかっています。
もちろんゆとりある生活ほどの水準は維持しなくても良いと考える人もいるでしょう。しかし、高度経済成長期の日本とは異なり今後は支出が増え、収入が減るという逆鞘状態が常態化することが見えています。
副業という新たな武器を得ることで、そうした苦境の中でも生き残れるというだけでなく、「本業ではできない、やりたいこと探しができる」ということもまた副業の魅力です。
本業ではできない、プログラミングやマーケティング。やりたいとは思っていても、仕事とのミスマッチが発生するリスクがあると、どうしても挑戦する気にはなりませんよね。思い切って別業界に行くリスクと比較すれば、副業はやりたいこと探しややりたいことへの挑戦が気軽にできる場所なんです。
そこで新たな適性を見出せれば、転職後のミスマッチも防ぐことができますよね。本業という安定的な変わらない基盤を持つ人であっても、少しでもやりたいことが浮かぶのであれば、まずは副業からはじめてみるのが良いのではないでしょうか。
では、どのように副業を選んでいけばよいのでしょうか。そのステップは3段階です。
なぜその副業をするのか。という目標設定は非常に大事です。今すぐ思いつかなかったとしても、仮でも良いので設定しましょう。
・本業ではできないやりたいことのため
・時間や場所に縛られないスキルを得るため
・業界の経験とスキルを得るため
・お金をより稼ぐため
・後悔しない人生を送るため
その目的が実現できるものか、そうでないかで取り組むべき副業が見えてきます。
たとえば、時間や場所に縛られない働き方をしようとしたとき、それができる副業を書き出してみました。
・Webライター
・エンジニア(プログラマー)
・ブログ(アフィリエイトやサイト運営)
・リスティング広告運用
・SNS広告運用
・Webデザイナー
・SNSでの情報発信
・動画編集者、サムネイル制作、YouTuber
やりたいこと、目的が明確化されることで、副業のゴール地点が見えてきます。
そして行う副業が見つかると、取り組むべき内容が見えてきて、必要とされる能力が確認できます。たとえば、ブログを始めると決めた場合、ドメインを取得し、ライティングの勉強を行う。それと同時にサーバーの契約をし、競合分析をして…。
といった風に、取り組む過程での経験・スキルは多岐に渡ります。そうした経験は身になりますし、本業以上の収入を得ることができるかもしれません。
ではなんでも挑戦してよいかというと、実はそうであはりません。リスクの高い副業は、非常に危険です。
まず、低資本ではじめることはできるのか。借金をしなくてもよいか。という点は確認が必要です。
ブログであれば月1000円からスタートできますし、SNS系であれば0円から開始できます。手元資金だけでスタートできるか、初期投資がかからないものか
初期投資が莫大にかかるものであれば、機材のリースや一部分だけを副業にするなど発想転換をしましょう。
2つ目は在庫を抱えないことです。元手によって得られるリターンというのは左右されがちです、副業の初心者にはあまりお勧めできません。リスクがたかくなるだけでなく、在庫をかかえていることで本業に悪影響を及ぼす可能性があればあまり相応しいものではありません。
副業である程度の成果がみえてきたとき、3つの選択肢が目の前に迫ってきます。
1つめは、このまま副業を維持して働く
2つめは、本業を辞めて、副業1本に絞る
3つめは、副業と同じ職種に転職する
いちばんのおすすめは、1つ目の本業と副業を維持して働くということです。というのも本業で得た知見を副業に活かし、副業で稼ぐ。逆に副業で新たな情報やスキルを学んで、本業へと活かしていく。
そうしたシナジーを生むことができれば、稼ぐこと以上の価値を生み出してくれます。上がらないと思っていた給与やキャリアも本業への還元により打開することもあります。
よくある質問で「副業に集中した方が良いですか?」と聞かれる場合があります。出端をくじくようですが、個人的にはあまりお勧めできません。
勢いで本業を辞めてしまい、だんだんと想像した未来と乖離していく流れや、フェードアウトする人々を見てきました。
例えば以下のようなこともあります。
YouTubeで稼いでも、芸能人の参入ラッシュやコロナ禍で広告収入が激減した。
ブログのコアアルゴリズムのアップデートによって100万円以上あった売上がゼロになった。
時代の流れやルールチェンジによって、一瞬にして売上が吹っ飛んでしまうリスクもあるため、十分な準備がないまま勢いで本業を辞めることはあまりお勧めしません。
著者の場合は上記程度の準備をしました(非常にビビりだったので、ここまではする必要はないと思います)。どうしても本業を辞めて独立したいと考える人は、最低でも半年以上は収入がなくても生きていけるだけの貯金と収入を貯めることをおすすめします。
ただあくまで繰り返しとなりますが、副業と本業はシナジーを産み合う方が効果的です。好きか嫌いかや適正を副業で判断。その副業で得た知識を本業に還元。本業へコミットして副業につながる情報やスキルを得ていく。個人が会社を活用し、会社にも個人とし貢献する。
その好循環を産むことができれば、きっと今あなたが抱えている会社に対するモヤモヤも晴れてくるはずです。
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