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ザイFX! 編集部
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FX・CFDs
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FXの特色

他の金融商品とは異なり、FXは面白いポイントが数多く存在します。まずは、どういったポイントがFXの特色なのか学んでいきましょう。

自由な取引

レバレッジが高く設定できたり、場所や時間を選ばないなどFXには多くの特色があります。ごく普通のサラリーマンであっても少額から参加することができ、戦略を持って取引をすることで億り人になるチャンスを得る人も中には存在しています。

下がっても儲けられる

株における信用取引でできる「売り」。株が下がることを予想し、取引先から株を売るポジションを取ることで利益を得ます。FXにおける取引は通貨の買いと売りがデフォルトで取引可能です。そのため、通貨上昇だけでなく下落の場合も収益化につながります。

世界の通貨に投資できる

基本的にはトレードにおいては主要通貨だけを見ていれば良いです。ですが、ニッチな国の通貨も、トレード可能です。世界の通貨の値動きを見ることは世界経済に対する勉強にもなるため、学びも多く面白いですよ。

いつでも・どこでもできる

株などと違って、市場はほぼ24時間365日開いています。日本の市場が眠る夜に、海を渡った先の取引が活況になります。そのため、株取引の場合、昼は職場にいるサラリーマンでは参加が難しいですが、FXの場合は夜だけ取引に参加することも可能です。

コストが安い

海外旅行をした際の窓口手数料と異なり、FXにおける為替コストは非常に安いです。低スプレッドと呼ばれるサービスを選べば、さらに安くできます。

レバレッジの凄さと怖さ

レバレッジを上げることで、元手資金の何倍もの量の外貨取引が可能です。レバレッジ25倍の場合、原理的には100万円の元手で2500万円の外貨を売ったり、買ったりできます。1円あがれば25万円の利益となりますが、それと同じように1円さがれば25万円の損失となるため注意が必要です。

国際ニュースに敏感になる

日本の株式市場はもちろん、海外発のニュースや物価で相場が振り回されるケースがあります。FXを通して世界のニュースに敏感になれば、取引が上達するのはもちろん、仕事や生活にも役に立ちます。

FXの基本の注文方法

FXは注文方法が多く、初心者は迷いがちです。まずは基本となる3つの注文方法をマスターしておきましょう。

成行注文

成行注文とは、その時のレートで買うもしくは売りの注文を行います。会社によってはクイック注文やリアルタイム注文という名前がついていることもあります。
値動きは絶え間ないです。そのため、クリックした瞬間にレートが動いてしまうこと(スリッページ)があり、あらかじめ設定して、それ以上動いた場合には約定しないようにすることも可能です。

指値注文

指値注文とは、現在のレートよりも有利なレートを指定して、そのレートが実現したら注文が成立するといった方法です。例えば1ドル=113円の時に、110円まで下がったら買いたい、と考える場合などに使えます。

逆指値注文

安くなったら売り、高くなったら買う注文を指定する方法です。事前に値段を設定することで、損失の拡大を防いだり、上昇トレンドの初値を掴んだりすることが可能です。

為替相場の変動要因とは

FXは為替相場の上昇もしくは下落により、利益を得たり、損失を受けます。では、為替相場はどのような変動要因があるのでしょうか。実際の取引には、非常に多くの複合要因が存在します。まずはどういったものが変動要素となるか、理解しておきましょう。

金利が上がれば上昇する

一般的に金利が高くなった国の通貨は上昇します。そのため各国の政策金利の発表時は大きな注目が集まります。

FRB議長、ECB総裁などの要人の発言

各国の財務相や中央銀行のトップの発言は、為替変動に大きな影響を与えます。FRB議長、ECB総裁、日銀総裁などの発言は常日頃から注視してチェックした方がよいでしょう。

米国指標発表

GDPや貿易収支などの各国の動きやデータによる変動があります。結果そのものの良し悪しよりも、市場の予測値に対して良かったか、悪かったかで為替が上振れしたり、下落します。とくに金融市場や経済の中心は米国のため、米国の経済指標の注目度が最も高いです。

戦争やテロなどによる経済活動停止の恐れ

戦争やテロなどが発生した場合、経済活動が停止するおそれがあります。対象国や関係性の高い国の通貨は下落する傾向が高いです。

米国株式市場の動き

経済全体の指標と大きく連動する株価。とくに米国株価の値動きも為替の影響を受ける場合が多く、米国の株価が上がれば、ドルも買われる傾向が強いです。

FXの5つのリスク

FXは、取引を行った際に元本と呼ばれる投資した金額の保証がされている取引ではありません。資産が増えることもあれば、減ることもあります。場合によってはゼロになることも。最低限どのようなリスクがあるのか理解した上で取引に参加することが大切です。

為替変動リスク

為替には値幅制限もなく、短期間で大きく変動する場合もあります。思惑と大きく予想がはずれれば為替差損が発生し、場合によっては口座に預けた証拠金の額を上回る損失を出してしまう可能性があります。

オンラインリスク

為替に限った話ではありませんが、FXはオンライン取引です。通信に障害が発生してトレードしたい時にできないリスクが存在します。ウィルスやインターネット環境などが取引機会の損失につながることも。

金利変動リスク

FXの中にはスワップ金利目的で始める人もいると思います。この金利額は変化し、時には受け取りが支払いに変化する場合もあるため注意が必要です。受け取るつもりが支払いとなる場合もあるかもしれません。

流動性リスク

マイナー通貨の場合、買ったり売ったりを希望したタイミングで行えない場合があります。基本的に取引するなら流動性の高いメジャー通貨を選択することがベストです。

信用リスク

海外のFX会社を使用した場合、国内の金融機関と異なり信託保全が義務付けられていません。場合によっては出金できないこともあるため、トラブルに対して注意が必要です。

勝った時、負けた時の心構え

どんなトレーダーもずっと勝ち続けることはありません。勝った時、負けた時の心構えが大事です。

FXも計画性が大切

勝つと人は調子に乗り、負けるとヤケになってしまいます。とくに勝ち続けたり負け続けたりするとポジション量を多くしてみようと思う人が多いです。

でも投資は計画性を持って行うもの。自分でルールを決めて、そのルールを守れる人だけが勝つことができるのです。ポジション量の無用な上昇は、やめましょう。

自分自身のマネージメントを心掛ける

投資とは非常に孤独かつ単純な作業の繰り返しです。勝ったからといって歓喜し、負けたからといって落胆していては身が持ちません。

また、基本的に資産運用しようとしているのであれば、短期的な勝ちを狙いに行くのではなく、トータルにプラスにするという考え方で運用することが大切です。自分自身のマネージメントができない人は、投資を行うべきではありません。

許容量以上の損失が出ない仕組みを作る

投資の王道といわれるものには「損小利大の原則」というのがあります。損失は小さいうちに切って、利益は大きく伸ばすのが良いということです。

ただ初心者は、利益が出るとどうしても確定したくなり、損失がでるとそれを認めたくなくなります。

とくに、希望的観測で回復するまで待ちたくなってしまうと、資産を大きく目減りさせます。どんな想定外の事態がおきたり、ミスを起こしても、許容量以上の損失が出ない仕組みを作って運用することが、FXにおいては大切です。

著者
ザイFX! 編集部
出版社:
ダイヤモンド社
出版日:
2017/11/23

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