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お金がなぜか貯まる使い方
こながい ひでゆき
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なぜか「お金」が貯まらない人

「お金」が貯まらない人とは

「お金」を貯めるためにいろいろと行動してみても結果に結びつかない人が多くいます。何か行動を起こしても義務感から自分にストレスや負荷をかけるため、継続できず結果が出ない。結果が出ないから、別の方法を探す。

「お金」のことに関しては多くの人がこの繰り返しをしていたり、あるいは最初からやらない言い訳を考えています。

同じように生活をしていても、「お金」の貯まる人と貯まらない人がいます。「お金」とうまく付き合っている人がいる一方で、いつも「お金」がなくて「お金」に振り回されている人がいるのです。

これには学歴や職業、意志は必ずしも関係しません。東大出身者がお金持ちになるとは限らず、高卒でも起業してお金持ちになる人はいます。給料が高く「お金」のプロである公認会計士の中にも、給料日前に「お金」が足りないと困るような生活を送っている人もいます。意志が強いと言われるスポーツ選手や著名人でも自己破産に陥る人がいるのです。

「お金」に振り回される人は、結局「お金」について知らないということにほかなりません。 また、「お金」に振り回される人の中には常に周りや世の中の基準に振り回され、自分自身を持っていない人が多く見受けられます。他人を評価基準にして行動しているということです。

見栄やプライドの高い人も、結局は「お金」に振り回される傾向にあります。役職が上がったから、あるいは給料が増えたからといって生活水準を上げなければいけない理由はないのです。

「お金」に振り回されない人

大切なのは他人ではなく「自分自身がどうか」。自分の価値観や行動基準が明確ではなく、欲求も満足度合いも理解していないと、お金に振り回されてしまいます。

「お金」のある人、「お金」に振り回されない人とは、「お金」について知り、「お金」と向き合い、「お金」をコントロールする人なのです。

お金の自分軸

「お金の自分軸」を簡単に言うと、『モノやサービスに対して、その値段を支払う、もしくは受け取る「価値」があるかないかという、個々の価値判断基準』です。

一般的に理解される価値観に「お金」の価値判断基準をプラスしたと考えてください。

お金の自分軸を明確にする「価値」

「価値」には客観価値説と主観価値説とがあります。

「客観価値」とは、誰にとっても同等の「価値」と考えます。例えば「千円札」これは誰にとっても1000円の「価値」があり、1000円の物やサービスと交換することができますね。

一方で「主観価値」とは、人それぞれ違う「価値」です。「千円札」を持って何か買い物をしたとき、買ったものの「価値」は買った人それぞれにとって違うということ。同じ1000円のランチでも、食べる人にとって「価値」があるかないかは異なる、ということです。 

この「客観価値」と「主観価値」は、「お金の自分軸」を明確にする上で、非常に重要な考え方になります。実はこの世の中において、ほとんどすべてのことが誰かの「主観」で動いているのです。

誰かが何かを発した瞬間、その言葉はその人の意見を反映しているからです。実はそれは「客観的な事実」ではなく「主観的な意見」だったりするのです。

例えばスーパーマーケットの「大安売り」。「安い」「お買い得」と言っているのはあくまでも店であり、店の人たちの「主観」でしかありません。「安い」かどうか、「お買い得」かは買う人が決めること。買う人にとって、いらないもの、使わないもの、役に立たたないものは、金額に関係なく全然「安くない」のです。

実際にこういった「他人の主観的意見」を「客観的事実」として捉えて行動してしまう人が多くいます。

単純な金額の大小ではなく、本人にとって「価値がある・価値がない」という本人の価値観、「お金の自分軸」に基づいた判断基準が非常に大事なのです。

お金の自分軸が確立されている人

「お金の自分軸」が確立されていると、まず、無駄遣いがなくなるでしょう。

自分にとって「何が有用で、何が無駄か」が分かっているため、自分の目指したい将来に向けてより効果的、効率的、計画的に「お金」を使うことができるようになります。

そして何よりも、本人にとって「価値がある・価値がない」という判断で「お金」を使うことができるようになります。

明確な判断基準を持ち合わせ、金額そのものに振り回されない、すなわち「お金に振り回されない人」になれるということです。

「お金の自分軸」の見つけ方

「お金の自分軸」を明確にする一番の方法は「使ったお金をすべて記録し、振り返ること」。

使った「お金」には必ず意味があり、理由もあります。「お金」を使ったという行為が今の自分にどう繋がっているかを考えるようにする作業を少なくとも3か月続ければ、自分のことが見えてくるでしょう。

理想の生活を送るには

本人は無意識でも、実は使った「お金」のひとつひとつに「お金の自分軸」が反映されています。まさに「使ったお金がその人の人生そのもの」なのです。

「これから使うお金が、その人の未来を作る」。この先「お金」を使うとき、そこに明確なポリシーがあるかないかで、その人の未来が大きく変わるでしょう。

スタート地点とゴールを設定

「お金の自分軸」が明確な人は、その支出が、自分のなりたい姿や理想の姿、夢、自己実現といった未来に、どう繋がるのか、どう役にたつか、そういったことを意識して「お金」を使うことができます。

「お金の自分軸」が明確になることは、今の自分の状態がわかることであり、スタートラインに立つことでもあるのです。

スタート地点に立つことと同じように大事なことが「ゴールを設定すること」。なりたい自分の状態と将来の「お金の自分軸」を明確にすることも非常に大事なのです。

まずは感情が高ぶるような理想の未来を描いてみてください。ゴールとなる状態をより具体的にイメージしましょう。

自分の「理想の生活費」はいくら?

土台を考えたら、そこにどのような形でいくら「お金」が絡むのかも考えます。1日の過ごし方を考え、そこに必要な「お金」を書き出す。それらを集計すると、「理想の1日に必要なお金」がわかります。

週1回または数回、なにかやっていたいこと(お稽古事やエステなど)について、1回あたりだいたい幾らくらいかを書き出しましょう。

次に月に1回や2回やっていたいこと。温泉に行きたいでも服を買ったりでもいいでしょう。理想の生活なのだから、ちょっと贅沢に考えた方がわくわくしますね。同じ要領で、年に1回や数回やりたいことも書き出す。すると、理想の生活を1年間するのに必要な「お金」が算出される。これを365で割ることで、1日あたりに必要な理想の生活費となります。

理想の実現に必要なこと

最後は、そこに向かって具体的な行動計画を立てること。そして「実行し終わった行動も消去しないで記録として残しておくこと」が大切です。

できていないことにだけフォーカスするのではなく、できていること、できている自分、進んでいる自分にフォーカスすることも大切で、自己肯定感や自己評価を高めていくことが、目標達成には必要です。

「お金」は習慣。自ら変えようとしない限り、いつまで経っても習慣は好転することなく、今のまま同じことが繰り返えされます。理想の実現に一番大切なことは、今ある習慣を変えることなのです。

著者
こながい ひでゆき
米国公認会計士・宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー・心理カウンセラー 。投資や財務・会計といったお金に関する知識と、心理カウンセリング・コーチングの手法を組み合わせたマネーコーチング、コンサルティング、講演・セミナー、ワークショップなどで活躍、注目を集めている。
出版社:
clover出版
出版日:
2021/03/27

※Bibroの要約コンテンツは全て出版社の許諾を受けた上で掲載をしております。

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