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宇宙を味方につける リッチマネーの秘密
はせくら みゆき
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節約・貯金
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本書では、お金の使い方や向き合い方を「貯蓄や資産運用」などとは別の視点から考察します。著者は画家や作家、芸術、科学など幅広い活動をするはせくらみゆき氏。

物質的にも精神的にも満足するお金の使い方について、「宇宙」をテーマに解説している点も本書の特徴です。

ここでは、本書より一部内容を抜粋して紹介します。

お金って何だろう? 

思い込みは現実化する 

お金は生まれて死ぬまでずっとあなたのそばにいて、人生にいろどりを与えると同時に人生そのものを左右する強い力を持っています。私たちが暮らす世界になくてはならない存在であるお金。お金とは一体なんなのでしょう? 

私がお金について少し学ぶようになってから出てきた答えは、「お金とはエネルギーである」ということです。 お金っていろんなものに姿をかえる実に便利でありがたいエネルギーだなと思うようになりました。 

お金を怖いと規定すると、お金は怖いものである、というゲームルールに則った世界が展開しやすくなり、辻褄が合う現実が起こりやすくなります。これを量子力学的にみると、たくさんある可能性領域の中から、わざわざきちんと「お金は怖いものとして存在している時空」を選び取って、現実化しているということなのです。 

大事なのは「やり方」ではなく「あり方」

考えてみたら、お金に関する勉強はあまりしたことがないことに気づきました。学ぶとしてもお金の増やし方、つまりDOING(やり方)を学び、その奥にあるBEING(あり方)はあまり意識しないままです。

真に大事なものは見えない根っこであるBEINGのほうで、その信念体系や、アイデンティティにしたがってDOINGである行動次元が現れ、そしてRESULTS(結果・果報)という物質次元を得ます。

今私達がすることは、お金持ちに対する無意識の不満、妬みあきらめという感覚から、さっさと卒業することです。その枠組みを超えてからでないと、お金に対して素直に向き合えません。お金に対する不信感は、自分自身に対する信頼の欠如であり、言ってみれば自分に対しての不信感と一緒です。 

清貧と清富 

清貧という言葉。立派だけれど、いつも背筋をピンと伸ばしていなくちゃいけない感覚。なので、私はそんな言葉を聴くたびに、背中のあたりがムズムズして違和感がありました。

今までは、精神的な価値を第一に置く人と、物質的価値を第一に置く財や名声を求めている人は別々で相反するものだと考えられていました。けれども、世界が変容を続けている今、グーグルがマインドフルネスといった瞑想を取り入れて生産性が上がったりと、精神的なものと物質的なものの間にある境目がなくなってきているのが現状です。

精神性と物質性はお互いを補完し合う二極であり、本質的には一つです。物質のモトとなっている素粒子をみた時、波動性(エネルギー)は精神的側面を表し、粒子性が物質的側面を表しているということです。私たちは、ココロ豊かモノ豊かな次元である「清富」のところへ向かうのが気持ち良いのかなと思います。 

宇宙が教えてくれたお金の秘密

お金というシステム

これまで私は「質素倹約で将来のために少しでも貯金し、つつましやかに生きよう」としか考えていませんでした。正直なところ、お金が怖かったのだと思います。

けれども命が喜ぶ生き方というのは、自らの命だけでなく他の命、そして森羅万象あらゆるものが支えていくような命の在り方を目指すものなので、そんなライフスタイルはちょっといびつだなと思うようになりました。

天がお金というシステムを人に与えた真意は何なのだろう? どうすればお金さんはお金になれてよかったなあと心底喜んでくれるだろうか? その疑問こそが「お金の秘密を解き明かすカギ」となったのです。 

自分を信用創造する 

お金というのは信用創造で作られていますよね。信用創造とは、お金が銀行と借り手との間を循環することで銀行の預金通貨がどんどん増えていく仕組みです。

これを自分自身に置き換えてみましょう。つまり自分を信じて用いて創造(日々をクリエイション)しているかという観点です。

自分のことが信じられないとか自己価値が低くなってしまうと、元々のエネルギーが低いので起こる出来事も質の低いものになります。思いはエネルギーで、表れが物質です。エネルギーは波で現実は粒です。言い換えると今、あなたがどのような想いの場所にいるのかが粒となり、現実となるわけです。自分自身を信用しそこから創造を始めていくこと、これはあなたの深いいのちがいつも願っていることなのです。 

お金の2つの法則

宇宙はお金というしくみを人類にひらめかせました。そして、このしくみを効果的に遂行するために、二つのゲームルールを定めました。それは「鏡の法則」と「循環の法則」というものです。

鏡の法則とは「与えるものが受け取るもの」という仕組みです。恐怖を与えれば恐怖が返ってくる。愛を与えれば愛が返ってくるというものです。自分が放ったものが、まるで写し鏡のように転写されるのです。

たとえば、いやだと思ってお金を使うなら、いやだと思うことが増幅された出来事が起きやすくなってしまいます。

循環の法則とは「すべてはめぐる」ということです。ポイントは二つあります。

一つ目はすべてはめぐって流れているものなので、その一点だけを見てとらわれないほうがいいということ。二つ目は、自分が蒔いた種は、めぐりめぐって自らが刈り取ることになりますよ、ということです。

鏡の法則と循環の法則は、お金という私をきちんと巡らせて天意を成就させるための必須アイテムでもあります。 

お金に隠されたキーワード 

宇宙を味方につけて豊かになるお金の扱い方。そのキーワードは、お金の「か」は感謝の「か」、マネーの「マ」はまごころの「ま」と定義してしまうことです。

お金というのは感謝が集まったものです。そう考えると、私たちの周りには溢れるほどの「ありがとう」が物質化されて存在していた、ということになります。そしてまごころを通して使えば、必ず豊かになるよう出来ている。

この「まごころ」の実践道を、生涯を通して伝えたのが、上場企業百社以上の大株主だった日本一の個人投資家、竹田和平さんです。和平さんは、お金をエゴではなく、まごころの心を通して扱い、志を持って生きるため、生涯現役を貫かれた方として有名です。 

宇宙を味方につけるリッチマネーな暮らしへ

心のあり方を整える 

お金に関して心のあり方は、「充足の窓」を選ぶか、「欠乏の窓」を選ぶかの二つに分かれます。充足の窓は、「充分ある」と考える心の窓(マインドセット)を通して世界を眺めています。欠乏の窓は、「全然足りていない」と考えて世界を眺めています。

リッチマネーになりたいのであれば、充足の窓から眺めた方が絶対いいよということです。私たちが求めているものはさまざまですが、共通している感覚は、「感情的な満足」と、それに伴う「身体的感覚」であることがわかってきました。

つまり、うれしくて満足いっぱいで満たされる幸福感……こうした感情を、体感覚すべてで味わいたいと私たちは願っているのです。逆に言うと、その状態がゴールにあるのではなく、始める最初からその状態を創り出してしまえばよいということでもあります。 

調和の取れたお金の使い方 

実際に、お金の収支の考え方について、どうすればバランスよく使い、貯めていくことができるのかお伝えしましょう。まず、入ってきた収入分を一か月2・2・6の比率でざっくりと分けて使っていきます。収入の2割が貯金、2割が投資、6割が生活費という具合です。

貯金は、定期といった手堅いものから。利回りのことも考え、運用できる金融商品も一部あっていいと思います。

ここでいう投資とは、自己投資のことです。自分の心がワクワクするもの、スキルアップへと繋がるものに対してお金をかけていきます。お金を払う時全般に言えることですが、お金という自分が、相手のところに差し出されることによって、その想いを放つことができます。お金を使うということはとても素晴らしい行為であることを忘れてはなりません。気持ちよく見送り、どんどん流すようにすると水の流れのごとく巡りが良くなってきます 。

マルチな仕事の時代へ 

お金を稼ぐこと、働くことを通して、自分自身も充実してハッピーになっていく、そんなサイクルを満たす「働く」を選んでいきたいものです。

経営の神様と言われた船井幸雄氏は、素直で勉強好き、プラス発想でいることが成功へと導かれる条件であると伝えられています。また、JAL再生を成し遂げた京セラの元会長である稲盛和夫氏は、人生における結果を、考え方×熱意×能力であると伝えています。

今までの主流であった、仕事は一つ、ライフスタイルの固定と言う形から、自分の中にあるさまざまな興味や資質に合わせていろんな仕事をこなす。そんなマルチライフ、マルチワークスの時代が、到来しつつあるのではないかと思っています。

モノとココロが調和したワンダフルワールドへ

意識の書き換えをする 

「私は愛でいっぱいだ」という言葉の主語をお金に変えて言い換えてみてください。すると「お金は愛でいっぱいだ」となります。この定義づけは、実は潜在意識の書き換え作業でもあるのです。

意識の9割を占めている無意識層が変わると、確実に現実の表れ方が変化します。豊かで満ち足りた、超意識の部分と直接つながることで、あなたは頑張らずとも、自然に豊さへ引っ張られるように導かれていきます。

そして、たとえまだ現実に表れていないとしても、あたかもそれがすでにあるかのように振る舞い、行動してみるとよいのです。なぜなら、潜在意識は現実に起こったこととイメージの区別がつかないからです。 

無財の七施 

宇宙から見て富を届けやすい人。応援しやすい人の特徴を挙げておきます。これは、お釈迦様が残した教えの中で述べられているものです。 

眼施(げんせ)優しいまなざしで、人を見つめ接すること。

和顔施(わがんせ)穏やか、和やか、笑顔で人と接すること。

言辞施(ごんじせ)愛に満ちた言葉かけ。

身施(しんせ)身を使って行動すること。

心施(しんせ)思いやり。いつくしみ、共感の心。

床座施(しょうざせ)席を譲ったり、休める場を与えること。

房舎施(ぼうしゃせ)何かしらの場面や場所、空間を提供すること。 

これらは、見えるお金を使わずともすぐにできる施しです。つまりエネルギーとして潜象次元でお金を先に得てしまう方法です。 

著者
はせくら みゆき
画家・作家・教育家。生きる歓びをアートや文、多肢にわたる芸術活動で表す。2016年は、日本を代表する画家の一人として選出され、世界の美術シーンで活躍している。また、幅広い分野の著作をはじめ、講演やセミナー、雅楽歌人としても活動している。とりわけ、2014年に発表した音の解体新書「おとひめカード」は、世界中より熱い注目を浴び、日本文化の新しい継承の形として好評を博している。
出版社:
徳間書店
出版日:
2017/4/13

※Bibroの要約コンテンツは全て出版社の許諾を受けた上で掲載をしております。

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