財布の使い方ひとつとっても、多様な考え方があります。その中でも、すぐに考え方をアップデートするだけで得する使い方をご紹介していきます。
無駄遣いをしないというのは、心掛け以外にも今すぐ始められることがあります。それは財布を変えること。財布本体の価格は使う人の心を変化させ、その価値に比例して使うお金に影響を与えます。
例えばブランド品で10万円以上する財布を使っている方。ファストファッションやコンビニエンスストアでしか使わなければ、だんだんと使用に違和感をおぼえるようになるはずです。自然とブランド品の財布を使っていると、高級なお店で使いたくなってしまうもの。節約したいのであれば、そうした財布を手放し、安価な財布で節約モードに切り替えましょう。
また、財布にたくさんのカードを入れておくと、非効率なだけでなく、自分がいくら使ったか段々とわからなくなります。使っていいお金という縛りが緩い人であったら、まずは、そうした点に制限をかけておくことが大事。最大でも2枚程度に抑えておきましょう。
お金をATMで下ろすとき、手数料を気にしてたくさんおろしていませんか。お金の引き落とし方ひとつとっても、節約につながります。
毎回1万円引き落とす人は、まずは8000円に引き落とし額を落とすのはいかがでしょうか。お金をおろす回数が同じならば、20%節約することになります。もし6回引き落としたとしても、12000円の節約。
手持ちの現金が少ないほど、出ていくお金を減らすことができるという方法です。
同じく財布の紐がゆるんでしまうのは、電子マネーのオートチャージ。これは、いくら使っているのかセーブができなくなってしまうため、クレジットカードと同じく使用に制限をかけることが大事です。
貯蓄ができないと日々嘆く人。その理由を紐解くと、自分の収入が高くないから。また、ケチケチ節約していくよりも投資でパッと儲けた方が賢いと勘違いする人が多いです。
前者は、今は年収が低いので貯蓄できない。年収が増えたら貯蓄しますと自分を納得させて自分自身を自制できない人です。たとえ、本当に収入がアップしてもその分を貯蓄できる人は、まずいないと断言できます。その理由は、収入が増えると、それと同じぐらい生活水準をアップしてしまう人が多いからです。
手取りが50万円増えたとしても、家賃の月額が3万円高い家に引っ越し、服や食事の予算が数%アップする。それだけで、増えた収入分のお金は消えてしまいます(むしろ、足が出て収入が高くなった方が、余裕がないという人もいるほどです)。
支出のコントロールは、収入が上がってから考えるという思考をやめ、今すぐ改善すべき物事だということを頭に入れておきましょう。
また物やサービスに対してお金という対価を払う時(すなわち買い物する時)、その基準を考えることもときに大事なことです。
大切なのは、そのサービスが相場と比べて安いかや、ストレス解消になったかではありません。そのお金に応じた「満足」があったかなかったかを基準にすることが大事です。100円ショップで購入した場合でも買った後に無意味に感じてしまう消費であれば、不要。逆に数万円のシューズであったとしても、質が高く満足感もあり、何度も使うことができれば金額以上の元を取ることもできます。
そうした満足という基準を軸にコストパフォーマンスの良し悪しを判断して買い物をすることが大事です。ただ闇雲にガマンをするだけでは節約はつづきません。
出費を減らすために工夫や試行錯誤をしていくことを心がけることからはじめていきましょう。
投資でパッと儲ける!
そんな誤解は今も存在します。また、逆に投資に対する漠然とした恐怖も同じく存在しています。よくある勘違いとして、投資は多額の借金を抱えてしまうものといった考えや、最低100万円はなければ、投資をはじめてはいけないといった誤解が存在しています。
実のところ投資は、お金が湧いて出てくる仕組みではなく、みなさんが仕事をして働くことと近しいです。
企業が労働の対価として払うのが直接的に払われる「賃金」というお金。それと同じく、投資家はサービスや商品を作る企業に期待してお金を預けます。その成長に応じて株の価値が上がり、売買を行うことで利益を得られるという構造になっています。
また、株の成長以外にも、配当という考え方も存在します。株主に対して利益還元を行う仕組みで、利益に応じて毎年お金を得ることもできます。
そして一番の誤解は、投資は高い金額からはじめなければいけないということです。株の価格は、昔であれば高い元本が必要でした。しかし、今では株を分割して買うサービスが登場しており、最低投資金額は現在「100円」にまで下がっています。缶コーヒーよりも安い金額で始めることが可能なぐらい、身近な存在なんです。
1世代前の人々であれば、定期預金にお金を入れるだけで自然とお金は増えてきました。しかし、現在どこの金融機関でもそれほどに大きな利息がつくことはありません。むしろ、ATMなどの手数料で入金した金額からお金が減ることもある程です。
そうした中でお金をただ口座に貯めておくことは無意味だと気がつくのではないでしょうか。意識変化が現れてきたときに、次に自分のハードルとなるのは投資を始めるタイミングでしょう。
基本的に株価が今後下がり続けるという確信がなければ、投資デビューのタイミングを見計らうことに意味はありません。これを読んだタイミングが吉日ということです。むしろ、時期を読むことよりも無理せずに、本当に少額から、コツコツ積み立てていくことが大事です。
株式投資の場合、どかんと100倍に資産が増えるということはほとんどありません。短期的に、かつ最大で見積もっても10%程度しか上がることはないと理解しておきましょう。むしろ、それ以上を狙う時には、投資のケアが必要となり初心者ほど失敗してしまいやすいです。自分自身の投資の仕方に自信が持てるまでは、基本的に淡々と投資する会社を買い増していき、ポートフォリオを形成していくことが大事です。
また繰り返しになりますが、投資の金額が大きくなればなるほど目減りするリスクが増加します。資産に対しての投資の依存度が高くなればなるほど、銀行預金に入れておけば減らなかったお金が大きく目減りしてしまうこともあるということは、最低限頭にいれておくべきでしょう。
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