本書では、一人暮らし・彼氏なし・独身・派遣社員の著者・よしみ子氏が70の“ソロ活”アイデアを紹介。
よしみ子氏のソロ活アイデアだけではなく、限られた月収の中でうまくお金を使うアイデアなども。
ここでは本書より一部内容を抜粋して紹介します。
29歳アラサー、独身彼氏なし、派遣社員、手取り20万円、東京在住、1K7.5帖1人暮らしの筆者よしみ子。
2年間正社員を続けるも、毎日仕事で疲れてストレス過多に。土日に外出する元気や趣味を楽しむ気持ちの余裕がなくなり、体調を崩して、休職を経て退職。
実家での休養後、無職で上京し、肩書や経歴に拘らず「自分らしい人生を!」と思うようになり、ソロ活を楽しむこととなります。
1か月の手取り金額は平均20万円、内訳は以下です。
家賃:90,000円
都内1K築浅、アクセス重視で選択
食費:15,000円
ほぼ毎日自炊
自由費:23,000円
被服費や美容費など
日用品:2,000円
洗剤やティッシュペーパーなどの消耗品
通信費:6,500円
wi-fi代、スマホの通信費等
医療費:3,000円
定期健診や頭痛薬、持病の通院費等
交通費:1,500円
出勤代は返ってくるため含めません。主にソロ活の交通費
光熱費:6,000円
電気ガス水道代
保険:3,000円
都民共済を利用しています
生活費を確保したうえで、残金を以下に振り分けます。
貯蓄:30,000円~100,000円(※副業で変動)
手取りで余った金額はつみたてNISAと特定口座に回します。
特別費:20,000円
旅行や帰省費用、家電の買い替えに備えて積み立てをします。
ソロ活にかける月額費用は平均1万2,000円。この資金は日々の節約で捻出します。
節約のポイントは以下です。
忙しくても自炊
節約、健康のために自炊は必須。作りなれた定番レシピを持ちましょう。
週2回のまとめ買い
こまめに買い物に行くと、ついつい余計なものにまで手が出がちです。
お米はふるさと納税
お米はふるさと納税でのみにします。
外食は自由費扱いに
月3回は外食に逃げられるように、自由費として計上します。
買うべき日用品の見直し
専用洗剤を持たず、兼用できるものを購入。ストックはしないこと。
服はシーズンにつき4パターン
年間15着の中でシーズンごとのローテを作っておきます。
脱・スマホ依存
月額3GB・980円のプランに。意識的に通信料を下げます。
美容室の回数減
1500円カットに年2.3回通ってロングヘアを整えます。トリートメントは自前で。
コスメを厳選
下地、フェイスパウダー、リップ、アイブロウのみを使用。
このようにやりくりをし、ソロ活のための費用を確保します。活動内容的にも、お金の面で不自由を感じることなく楽しむことができます。
平日の仕事終わり、その日の仕事の疲れはその日に癒すのが鉄則です。
ソロ活初心者の方にまずおすすめしたいのが、回転寿司です。
平日のカウンター席はたいてい一人客のため、”人の目が気になる”という要素が、あらかじめ取り除かれます。また、タッチパネルで注文して自動でレーンで流れてくるため、偏った食べ方や独特のタイミングでも、臆することなく楽しむことができるのです。
何度か通ってお店の空気感に慣れてきたら、カウンターを卒業してテーブル席に座るのもおすすめ。最近では、店員さんと一切接触せずに、入店からお会計まですベてセルフで完結するお店もあるため、一人で入るハードルがますます低くなりつつあります。
一人でのウオーキングって実はすごく奥深いんです。
ウオーキングを始めた時は、まず30〜40分くらいの短い時間を目標に設定し、家の近くの河川敷をひたすらまっすぐと、片道1.5キロ程度の距離を往復しました。
周囲には、日によって違うさまざまな人の営みが垣間見えます。また、夕焼けを毎日観察して、空のことにちょっと詳しくなったりします。ウオーキングにぴったりな曲のプレイリストを作ったり、アプリで散歩の距離や速度を測って、最長・最速を目指すこともできます。
誰かと何気なく歩いていると見落としがちな小さな発見がある上に、身体を動かすので夜はぐっすり眠ることができるのです。
正社員時代、友達とノリで行ったタロット占いで「あなたは今年、変化の1年になります。転職したり、引っ越したり、環境が大きく変わるでしょう」と告げられました。その後、精神を病み、ふと占いのことを思い出し、一人で行ってみました。
退職の話やこれから人生どうすればいいのか、身近な人には言えなかったあれこれを誰かに聞いてもらうことで、”憧れの地・東京に引っ越す”一大決心がつきました。
真の悩みを人に聞かれたくない人は多いはずです。占いを盲信するわけではないですが、アドバイスが少し欲しい時、もしかしたら占いが手助けになるかもしれません。
自分が愛すべきものたちにとことんダイブすることも大切です。
「サーティワンアイスクリーム」は、32種類あり、バラエティボックスの12個入りを3セット購入すると、1万円前後で全種類味わうことができます。毎日コツコツ5〜7個ずつ食べるという夢のような生活を数日続けることができるのです。
期間限定のものがあるので、買う時期によってフレーバーは異なり、「時期を変えてまた全種類制覇したい」と思ってしまいます。
きっと誰しも、”度が過ぎて好きな物”があるのではないでしょうか。誰かに話すと止められそうなこの遊び、この上ない達成感を味わうことができます。
2人で行くイメージのあるアフタヌーンティー、混んでいる土日に行くと隣の会話がついつい気になってしまったり、食べるペースを相手に合わせるのに気を遣ってしまいます。
実は「1名から予約可」の条件で調べると意外と多数あるので、平日の午後一人で行ってみるのもおすすめです。
ゆったりした空間、上品な味わい、一人なのでマナーを気にしすぎる必要もなく、リラックスして食べられるのもポイント。外の景色をぼーっと眺めていると、仕事をする必要のないどこかのお嬢さまになったかのような錯覚に陥り、ただただゆっくりと時間が流れる空間に浸ることができます。
お店によっては、平日のみ時間無制限のプランを出しているところがあります。
食べるのがゆっくりの人間にとって、よくある制限時間は落ち着いて楽しめず、時間が気になってしまいますが、そのデメリットをカバーすることができます。一人なら、食事のバランスや盛り付けに気を使いすぎる必要もなく、お腹がいっぱいになったら、優雅にカフェオレを飲んで、店内をじっくり観察したり、ぼーっとしたりとのんびり過ごすことができますね。
ホテルの落ち着いた高級な雰囲気と、きめ細やかなサービスで過ごす時間は、「仕事も節約も頑張ってよかった」と思わせてくれます。
クリスマスを楽しむアイテムとしてキャンドルを作ってみたいと思い、キャンドル体験を予約しました。
細かい作業に没頭するのがストレス発散になります。何も考えずに黙々と集中して作業をする時間は、すベての邪念が取り払われる大切な”無の時間”。
黙々と作業する時間もあれば、交流する楽しさも感じられる1時間。自分が作った世界に一つだけのキャンドルは、特別に可愛く見え、大事に抱えてお店を後にしました。
東京の夜景は抜群に綺麗、でも星はなかなか見えません。そこでプラネタリウムで星空を眺めることもおすすめです。
巨大スクリーンによる没入感、通常のシートでも十分にくつろぐことができますが、シングル用のふかふかのシートで寝ころぶと、宇宙に抱かれた気持ちになり、癒され度はマックスに到達します。
黄色い車体に「HATO BUS」と書かれたバスが『はとバス』。空きさえあれば、WEB上で前日や当日に予約できるコースも数多くあります。空席が一つだけ見つかることも多く、一人参加であれば高確率で滑り込むことができます。
例えば、『東京プレミアムナイトドライブ』は2階建てオープンバスで都内名所を巡るだけでなく、夜の東京タワーに登ることもできます。参加費2,800円の中に東京タワーへの入場料も含まれ、全員が2階のオープン席へと案内されます。
走っている間は、バスガイドさんが見える建物や通りを解説してくれるため、話し相手がいなくても暇ということはありません。
一人で参加し、じっくり景色や夜景を楽しめるのはもちろん、レインボーブリッジが見えた時にワット盛り上がったり、ちょっとした一体感を楽しむこともできます。
恋人のいないクリスマス、全力で自分をワクワクさせるべく、1か月前からプランを立て始めます。
イブが休日であれば、7時には起きて準備し喫茶店へ。その後は、お笑いライブなど思いっきり笑ったり泣いたりできる場所で、日頃ため込んでいるモヤモヤをデトックスします。
その後、『モスバーガーのモスチキン』と『サーティワンアイスクリームのアイスクリームケーキ』や大好物を並べ、キャンドルに火を灯します。録画していたテレビ番組を見ながら、のんびり過ごす至福のひととき。
誰のためでもなく、自分を喜ばせるためだけに過ごす時間が最高のクリスマスプレゼントです。
キャンプをやってみたいと思うものの、さすがに誰かと一緒でないと大変そう。でも、準備や現地での過ごし方まで全て話し合うのは億劫。
そんな時は、価格面では割高ですが、グランピングに挑戦してみることをおすすめします。
一人で予約できる千葉県富津市の『BAYSIDE KANAYA』は、トイレや浴室などの水回りも綺麗で、バーベキューをするデッキからは東京湾が一望できます。部屋でゆっくりと日が落ちていく様子をハンモックに揺られながら眺めることができるのです。
バーベキューの準備はすべて揃っているので、あとはその食材をデッキのグリルで焼くだけ。星空の下で、海の音を聞きながら最高の時間を過ごすことができます。
ソロ活でネックになるのが、アクティビティで多い「参加2名〜」という条件。埼玉県の『SOLABASE』では1名から気球のフリーフライトを申し込むことができます。
平日だと一人36,000円、休日だと42,000円と勇気のいる金額ですが、その壮大さは値段に見合う体験です。
気球の安定感はすごく、乗ったまま寝られそうなくらい本当に穏やかで、北アルプスまで見渡すことができます。
マニアックな私の私による私のためだけの幸福活動です。
日本には”無人駅”が数多くあり、都会では感じられない静寂や、駅構内で出会える小さな発見、意外な絶景など、一見「何もない」と思える空間に、たくさんの「小さな気づき」が隠れています。その地域ならではのお知らせのポスターがあったりと、「地域に根付いている」「大切にされている」と感じるポイントを見つけるのも楽しみのひとつ。
おすすめは、木更津駅から乗り換えるローカル線『久留里線』。無人駅が複数あり、運行本数は1時間に1本です。車窓からは田園風景が広がり、微笑ましい気持ちに包まれます。
都内であれば、JR青梅線『白丸駅』がおすすめです。奥多摩駅の一つ手前の駅で、電車が行ってしまうと、音のない世界へと様変わりします。
建築家たちの”こだわり”と目が合い、恋に落ちる『近代建築巡り』
建築家のこだわりや人間が作った温かみ、歴史を感じる近代建築にビビッときて、各所へ足を運ぶようになりました。
何度も通ったことがある道にも意外と見つけられるのが面白く、今では周りの建造物をよく見ながら歩くのがクセです。
近代建築の歴史や装飾について図書館で調べたり、マニアの人のブログを読んだりと、どんどん深い世界に入り込みました。
”マニアックすぎるため”一人が鉄則。お気に入りの部分を撮影するときは、人が通らないタイミングをひたすら待ったり、光の入り方や角度にこだわったりしたいため、時間の使い方がとことんワガママになります。
この本が、「こういう生き方でもいいんだ」「”普通”であることにとらわれなくていいんだ」と、肩の力を抜くことの大切さを感じ、「心地良いと思う生き方をしよう」と考えるきっかけになるととても嬉しいです。
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